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    To enjoy life (旧補聴器ブログ)

    これまで学んだ補聴器の知識と、これから学び遊ぶ色々を発信する場として。更新頻度は低いですが、基本誰かのためになるブログにしていきます。

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    超音波補聴器|補聴器の勉強会から

    先日、独立行政法人産業技術総合研究所へ見学に行ってまいりました。

    広大な敷地に無数の研究所が立ち並びその中の一つである人間福祉医工学の研究所にお邪魔させていただき、

    超音波補聴器1


    早速、中の講義室へ案内頂きました。

    様々な研究紹介がスライドに映し出されましたが、
    超音波補聴器2



    私の興味は「骨導超音波知覚の解明と新型補聴器の開発」でした。


    先に申し上げますと、この補聴器はまだ試作段階とのことですのでご了承の上ご覧ください。


    超音波補聴器3


    超音波補聴器4




    さて、まずは内容と現状を簡単に説明しましょう。

    難聴が重篤になると既存の補聴器の使用は困難になります。

    そこで人工内耳の装用が選択肢として出現しますが、皮下への埋め込み手術を必要とします。

    骨導超音波補聴器は既存の補聴器の使用が困難な方であっても、埋め込み手術を必要とせずに端子を当てるだけで重度感音性難聴者にも言語音の伝達が可能ではないか?

    こういった研究をされているのですね。

    現状では重度感音性難聴者(両側100dBHL以上)に試して頂き半数強が何らかの音声を知覚可能、約3割が簡単な単語を聞き取ることができるという成果をあげているとのことです。



    では何故骨伝導なのでしょうか?

    補聴器を使って音を聞くとき、

    イヤホンから出力される音を直接聞くものと、


    耳の後ろやおでこに振動端子を取付け、出力された振動が骨を伝わり内耳に直接音を届けるもの2種類に大きく分かれます。

    超音波というと人には聞こえないものと良く言われておりますが、この骨伝導では中耳の抵抗の影響を受けないことで知覚が可能になるそうです。



    その知覚を解明するために使われたシステムがこちら

    脳磁界計測システムといわれている装置です。

    超音波補聴器5




    このシステムを用いて骨導超音波が重度感音性難聴者にも知覚されることや、言語情報の伝達も可能であることを世界で初めて証明できたそうです。


    その成果を補聴器に応用した試作器がこちら

    超音波補聴器6


    写真左は研究所が独自で開発した試作器で、写真右がリオン㈱と共同で開発された試作器です。

    フィッティングソフトやトレーニングソフトは見ることができませんでしたが、

    今から6・7年前に見た骨導超音波補聴器よりも小型化が進んでおりビックリしました。

    その音を無響室で試聴。

    超音波補聴器7



    うん、何と言いましょうか・・・・

    前回の骨導超音波補聴器は頭の中を言葉がヒュンヒュンと駆けていく感覚だったのを覚えています。今回はその感覚が強く・重くなったような感じですね。

    何か言っているというのはわかるんですよ。。頑張って頑張って聞いて、何とか単語がわかる・・そのような感覚でした。でも、小型化にくわえて音の進化も感じることはできました。


    まだ研究段階であり、不明な点も多く残されていることから実用化には時間が必要とのことですが、このシステムを必要と感じる方はたくさんいらっしゃることでしょう。今回の見学で補聴器の更なる可能性と聴覚のメカニズムの奥深さを勉強でき、大変有意義な体験をさせて頂きました。



    最後に施設ご案内とブログへの掲載を快諾頂いた中川様、その節は大変お世話になりました。また骨導超音波補聴器が更なる進化を遂げる頃、機会があれば是非訪問させてください。

    ありがとうございました。




    ---参考サイト---
    産業技術総合研究所ホームページ
     重度難聴者のための骨導超音波補聴器の開発
       「知覚メカニズム研究の成果を新型補聴器開発へ応用」






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    Author : ヒロ

    これまで様々な補聴器店で勤務しましたが、今はWEB関連の仕事についています。
    過去記事はそのまま皆さんのお役に立てるはずで残しておりますので、是非補聴器選びにお使い頂ければと思っています。

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