難聴になると低下する機能

難聴になると低下する機能
聞こえ(広義の聴力)は大きく 4 つに分けられます。難聴になるとこれらの機能が低下します。

①小さな音を聞く力
耳の感度が低下すると、音の高低(周波数)によっては、小さな音が聞こえにくくなります。
加齢性難聴などは感音難聴の一種で、鳥の声など高い成分の音から聞こえにくくなります。
耳の感度が低下したときには、小さな音が聞こえにくくなるため、補聴器で音を大きくすることで聞こえるようになります。

感音難聴最小可聴閾値の低下


② 『ことば』を聞き分ける能力(語音弁別能力)
『ことば』を聞き分ける能力の低下は、音を感じる内耳(蝸牛)や聴神経および中枢の働きが弱っていることが原因と考えられます。そのため、ただ単に音を大きくするだけでは、聞こえるようになるとは限りません。

 【例】
 「ビ」 → 「リ」
 「ネ」 → 「メ」
 「シ」 → 「ヒ」

ひどくなると……
 ・「コシヒカリ」 → 「ホヒヒハリ」
 ・「佐々木さん」 → 「ははひはん」
 ・「仕事に行きました」 → 「ひごこにいきなひか」
 ・「耳鳴り」 → 「りりらり」
 ・「ゴールド」 → 「ロールロ」

と聞こえる場合もあります。
似たことばや、主に「子音」を聞き間違えることが多くなります。
感音難聴よくある聞き間違い

この語音弁別能力について未だ広く認知されていないことから、
「大声だせば伝わるだろう」と安易に難聴を理解され聞き取りに困っている方がたくさんいます。

語音明瞭度測定を行い、その結果最高語音明瞭度が80%以上ですと聞き分ける能力は比較的高いと思っていいでしょう。
お近くの耳鼻科さんで検査してもらると思います。
診断は行えませんがリオネットセンター新宿店でも補聴器フィッティングのため、これら測定を行っています。
一度低下した最高語音明瞭度は一部を除き、現在の医療や機械をもってしても改善することは不可能です。後から気付いて後悔しないように、きちんとした補聴器を早期に装用するなどして低下を遅らせるなどの取り組みが有効な手法です。



③ 音を選別する能力(周波数弁別能力)
いろいろな音の中から聞きたい音を選び出す能力です。
感音難聴(加齢性難聴を含む)になると、この聞きたい音(ことば)を選び出す能力が低下します。本来は、耳と脳の協力作業により、多くの音の中から聞きたい音を選び出します。しかし、感音難聴になると、内耳による「音を識別するフィルタ(聴覚フィルタ)」の目が粗くなり、音を選び出せなくなってしまいます。
下図は聴覚フィルタの概念図です。「正常な耳」と比べ、「感音難聴の耳の例」はフィルタの裾が広くなっています。そのため、雑音の中から聞きたい会話音を選り分けることがむずかしくなります。このような状態で、補聴器を使用すると、「補聴器は雑音ばかりで、聞きたいことばが聞こえにくい」ということが起こります。  

聴覚フィルタの概念図
感音難聴聴覚フィルタ

現在、この事例に対応する補聴器は世界でも唯一、リオネットから発売されている「SSSスピーチ+」という機能が搭載された補聴器リオネットプレシアⅡのみです。

音を選別する能力(周波数弁別能力)の低下に対応した補聴器の特集
   SSSスピーチ+の仕組みと搭載補聴器





④ 早口の会話を聞きとる能力(時間分解能力)

早口で話されると会話の内容が分かりにくい、あるいは、まったく分からないことがあります。
高齢になると手足や身体の動きが緩慢になり、若いときのように俊敏に動けなくなります。聴覚も同じように、耳に入った音声を瞬時に処理できなくなります。また、雑音の中から聞きたい音を選び出す(カクテルパーティー効果)ことが困難になってきます。これらの多くは、耳から入った音を中枢で処理する時間が長くなってしまうために起こるといわれています。
また、左右の耳へ達する音の時間的なわずかなズレを脳が識別しにくくなることによっても起こります。

感音難聴時間分解能の低下

難聴になると小さな音が聞こえにくくなるだけではなく、ことばを理解する能力が低下したり、
周囲の雑音(騒音)が原因で聞きとれなくなる場合があります。
難聴のまま長い間過ごすと、脳への音の刺激も減り、「ことば」を聞き分ける能力が低下しやすくなる
といわれています。やはりこのケースにおいても難聴を自覚したら早めに補聴器を使うことをお勧めします。



次回、年齢と聴力について特集します。

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タグ:リオネット補聴器 感音難聴

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