聞こえ「最高語音明瞭度」の低下を予防するために|補聴器装用効果

補聴器片耳装用者において数年経過した際、補聴器をつけていない側の耳の聞こえ語音弁別脳最高語音明瞭度)がつけている側よりも低下している現象をよく目にします。
個人差はありますが、長年この仕事をしていますとその機会は多く感じます。



下記は2001年にリオンFCC大阪が聴覚医学会で発表した資料。

当時私もデータ収集に協力させていただき事例を一つずつ確認しておりました。


対象者は48名(男性22名 女性26名|年齢は16~92才[平均63.4才])
「補聴器の片耳装用者の内、装用開始前に純音聴力検査及び語音明瞭度検査を実施し、装用後2年以上を経過した両側感音難聴者。片耳装用経過年数は2.0~7.7年(平均3.8年)」



○は補聴器をつけている側の耳、●は補聴器をつけていない側の耳、それぞれ1名分で表記。
補聴器装用開始前の平均聴力レベルを横軸に、装用経過後を縦軸にとっています。

平均聴力レベルの経時変化
※出典:リオンFCC大阪

分布が似ていることから平均聴力レベル、すなわち「音」の聞こえにおいては補聴器をつけていない側の耳に著明な悪化は見られません。



次は語音弁別能最高語音明瞭度)、「言葉」の聞き取り能力の推移です。

語音弁別能の経時変化
※出典:リオンFCC大阪

見比べますと、補聴器をつけていない側の耳に語音弁別能の低下がみられる事例が多いですよね。

 ⇒補聴器選びに欠かせない語音明瞭度(語音弁別能)測定

経時変化まとめ
※出典:リオンFCC大阪

語音弁別脳の低下は「言葉を掴み取る力の低下」。

数値が70%を切ってきますといくら大声で話しかけても聞き取れないといった現象が出てきます。

感音難聴の場合、一度低下した語音弁別脳はどんな素晴らしい医療の力をもってしても、どのメーカーの補聴器技術をもってしても取り戻すことはできません。

補聴器はその方の語音弁別脳最高語音明瞭度)を引き出す医療機器ですから。



以上を考えますと、補聴器の早期装用両耳装用は大変重要な意味合いをもっていることがわかります。


リンク
 ・補聴器選びに欠かせない語音明瞭度測定
 ・語音聴力検査(耳鼻科医の診療日記)
 ・一目瞭然! 集音器と補聴器の違い。(名古屋本店の事例から)
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タグ:感音難聴 語音明瞭度

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